自分の髪を寄付する、ヘアドネーション。
ここ数年、SNSやメディアでも取り上げられる機会が増えて、耳にしたことがある方も多いんじゃないでしょうか?
私も以前、インスタのフォロワーさんがヘアドネーション用にカットした髪の画像を上げているのを目にして、ヘアドネーションの存在を知りました。
いつも髪を長く伸ばしては、定期的にバッサリ切っていた私。
いつもは捨てられているこの髪を必要としている人が居るんだ…
どうせ切るならこの髪を役立てて欲しい!という思いで、今回ヘアドネーションを初めてやってみることにしました。
実際にやってみると、意外とお手軽で簡単!
やる前はもっと面倒なのかと思っていたけど、ドネーションサロンを選んでカットする事で、とっても簡単に髪を寄付する事ができました。
この記事では、ヘアドネーションのやり方と、ドネーションサロンの探し方、やってみた体験談を記しています。
目次
ヘアドネーションとは
ヘアドネーションとは、自分の髪を医療用ウィッグを作るために寄付すること。
寄付された髪を使って作られる医療用ウィッグは、病気などが原因で髪に悩みを持つ18歳以下の子供たちに無償で提供されます。
その活動を行っているのは、NPO法人のJHD&C(Japan Hair Donation&Charity)
今までJHD&Cは、約400個のウィッグを子供たちにプレゼントしてきた実績があります。
人毛のウィッグは市販されている物と比べると、見た目も手触りも自然なウィッグ。ただ、これを自腹で購入しようとすると、かなり高額になってしまいます。
知り合いの家族は、ガン宣告を受けた後にウィッグのパンフレットをもらって、値段の高さに驚愕したそうです。
それを聞くと、約400人の子供たちを助けてきたこの活動の素晴らしさ改めて実感じます。
ヘアドネーションの活動報告は、JHD&Cの公式サイトで確認することができます。実際にウィッグをもらった子供たちの喜ぶ写真をFacebookで見ることができますよ。
私は今回、NPO法人のJHD&Cに髪を寄付することにしました。
ヘアドネーションをするには
ヘアドネーションをする際に、押さえておきたいポイントは3つ。
- 髪の長さは31cm以上必要
- カラー、パーマ、ブリーチを行った髪でも、引っ張ってすぐに切れてしまうようなかなりダメージのある髪でなければOK
- 髪は完全に乾いた状態でカットする
私は髪をカラーリングしていたので、始めは「寄付できるかな?」と心配でしたが、ウィッグは黒く髪を染めてから作られるので、髪色は何色でも大丈夫なようです。もちろん白髪でもOK!
髪を切るときに気をつけたいポイントは、髪が完全に乾いた状態でカットすること。
ドネーションサロンでカットする場合、その辺はスタイリストさんがやってくれるので心配いりませんが、自分で切る場合は髪を洗う前に切るように気をつける必要があります。
もし少しでも髪に湿気が残っていると、そこからカビ菌や雑菌が繁殖してしまうので、せっかく寄付した髪も台無しになってしまいます。。
シャンプーは髪を切った後にしようね
ヘアドネーションの手順
ヘアドネーションをするには、まずはどこで切るかを決めます。
- ドネーションサロンで切る
- 行きつけのサロンで切る
- 自分で切る
ヘアドネーション賛同サロンで切る場合
サロンの中には、ヘアドネーションの活動に賛同している、ドネーションサロンというものがあります。
ドネーションサロンで髪を切るメリットとしては、
- ドネーションカットの手順を心得ている
- ドナーシートをあらかじめ用意してくれていたり、発送まで行ってくれる所もある
値段はサロンによりますが、私が行ったところでは通常のカットと同じ値段でドネーションカットをしてくれました。
また、ドネーションサロンだからといって髪の発送まで行ってくれるわけではありません。
一部、ご好意で発送をしてくれたり、ドナーシートを用意してくれるサロンもありますが、基本的にこの作業は自分で行うものとして認識しておいた方が良いでしょう。
賛同サロンはこちらから検索できます→ドネーションサロン検索
行きつけのサロンで切る場合
ヘアドネーション賛同サロン以外にも、中にはお願いするとドネーションカットをしてくれるお店もあります。
どうしても行きつけのサロンの方が良い場合もあるよね
その場合、ドネーションカットができるのかどうか事前に電話で確認してから予約を入れるようにしましょう。
自分で切る場合
髪はもちろん、自分で切ったものでもOKです。
手順
- 31cmに長さをそろえた髪をいくつかの束にして、しっかりとゴムなどで結びます。
- 結んだら、結び目の1cm上でカットします。
毛束の結び目がゆるいと、送ってる最中にほどけてバラバラになったり・・・といったトラブルも考えられるので、しっかりと結びましょう。
※切った毛束はラップで包んだりすると、開封の作業が大変になるので過剰な梱包はしないようにしましょう。
ドナーシートを用意する
髪を送る際、髪と一緒にドナーシートを記入して送ります。
ドナーシートは髪のコンディションや髪の提供者の年齢などを記入する用紙。
用紙はこちらから入手できます。
ドナーシートの提出は任意になっていますが、正確な髪のコンディションを伝えるためにも、ぜひ書いておきたいですね。
ドナーシートを印刷して記入したら、いよいよ発送です。
ドナーシートは手書きでも大丈夫だよ
切った髪を送る
切った髪は、封筒に入れて郵送で送ります。
発送方法は自由ですが、無事に到着したかどうかを確認するためにも追跡のできるレターパックライト等を使っての発送がおすすめ。
無事に到着したかどうかの確認方法として、「受領書」を受け取る方法もあります。
受領書の発行を希望する場合、切手を貼った返信用の封筒を自分で用意して、髪とドナーシートと一緒に発送します。
すると、約1か月ほどするとポストカードタイプの受領書と、非売品のヘアタイが送られてきます。
ただし、サロンで発送をしてもらった場合受領書を受け取れないので、もし受領書が欲しい場合は自分で発送するようにするといいですよ。
実際にドネーションサロンでカットしてみたよ!
髪を切るドネーションサロンを選んだら、いよいよ長年伸ばし続けてきた髪を切る時がきました。
うっかり切る直前の写真を撮り忘れましたが、数ヶ月前の髪はこれくらいの長さでした。
この髪を今回、ドネーションサロンでバッサリお願いすることにしました!
久々のショートだから仕上がりが楽しみ♪
サロンはホットペッパービューティー で予約しました。
その際、要望などを書く欄があるので、「ドネーションカット希望」と記入。
すると、到着してすぐに用意されていたドナーシートを手渡されました。
ドナーシートは後で自分で用意しようと思ってたからこれはありがたい♪
ドナーシートを記入し終わると、カットする髪の長さの説明や、カット後はどんなヘアスタイルにするか等、カウンセリングが始まります。
ドネーションカットについての説明では、「必要な髪は31cmだけど、場所によって短めの髪があるのと、結び目から1cmほど上でカットしないといけない都合上、実際はもっと多めに切ることになる。」と説明がありました。
実際切ったのは、35cmくらいだと思います。
そして、ついにカット!
いくつかに毛束を分けて結んだら、一気にザクザクとハサミを入れて、あっという間に終了。
切った髪は一瞬見せてもらった後、すぐに回収されたから写真撮れなかった…
切り終わったらすぐにシャンプー台に移動して、シャンプー。
その後はいつも髪を切っている時と同じ流れでした。
そして仕上がりがこちら。
久々の肩上!髪が軽い♪
10年以上ロングを貫いてきたので、かなり新鮮!
髪の毛は帰りに渡してもらえるのかな?と思っていたら、お店のほうでそのまま引き取られていきました。
サロンによっては手間いらず
今回行ったドネーションサロンのように、カットからドナーシートの準備、発送までやってくれるところも中にはあります。
ドナーシートを印刷して、発送の準備をして…という手間が省けるので、初心者の私にとってはとてもありがたかったです。
ただ実際にやった人の口コミを見るかぎり、自分で発送作業をやることになるケースが大半なのかな?
もし希望する場合は、サロン側でドナーシートの準備や発送を行ってくれるか事前に問い合わせてサロンを探してみても良いかもしれません。
おわりに
今回、初めてドネーションカットを経験しましたが、カットにかかる時間はいつものカットとそれほど変わりませんでした。
31cm測って長さをそろえたら、結んでカット!
もっと時間がかかると思っていたから手際の良さにびっくり!
今回利用したサロンはドナーシートまで準備してくれていたので、私がヘアドネーションに用意したものはありませんでした。
強いていうなら、髪と、31cm切る決意。
ただ、いつも切るときはバッサリ切っていたので、もっと早くヘアドネーションの存在を知っていれば、一つでも多くのウィッグを作る助けになったのになぁと、今になって思います。
次回また寄付できるくらいの長さになったら、またヘアドネーションしてみたいと思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。